その日は電車が、人身事故で遅れが出ていて。

普段なら余裕で間に合う出勤時刻が
どう考えても15分前到着の余裕しか
残らないものになっていた。

今日の食餌は　パンにしよう。
そう決めていたもので、何ももって出てなくて

慌てて出勤途上にあるパン屋さんに飛び込んだ。
フランスパン系なお店である。

ええと　ええと。
おいしそうなパンたちを、ぐるっと見渡して、考える。
普段ならいつの間にか5分は
何にしようかと悩みこんでから決めてたりする。

でも今日は急がないとなわけで。

何気なく視線を下に向けた。

『じゃがいもぱん』

ポテトサラダ食べたい（涎

決定。

でも　なんか　でっかぃ。
メロンパンみたいな形状の、両手でもってまだ余る
そんなフランスパン。
すごいしっかりしてそう。
どう考えてもすごぃボリューム。

きっとまあ　　ポテトサラダが入ってるからには
しっかりしたパンに包んだんだろう。

うん。　
けんたっきーの　パンに入ったスープ美味しかった！

勝手に納得する。

そしてそのパンに決め
たったと出勤する。

なかなかにお仕事は大漁な多忙日で
あっという間にごはんのお時間。

「オニヨメ　それなんや」
上司の一言。
仕事場で　何故かオニヨメと呼ばれているワタクシ。

「じゃがいもぱんです」
「でかいな」
「でかいでしょ〜」

わくわくと　じゃがいもぱんを　がぶっと一口。

・・・・・手ごわい。
　美味しいけど　手ごわい；

頑張ってかじる。
かじる。
かじる。

「手ごわそうだな」
「・・・ぁぃ」
かじがじ頑張る私を見て、上司がちょっと目を点にしている。

「・・・・あれ〜。」
「ん？」
予定に反して、1/5ぐらいかじっても
待望のポテトサラダが出てこない。

気合を入れてさらにかじる。

1/4ほどまできた。
まだでない。

「どうした？」
「ん〜っ　じゃがいもぱんから、ポテトサラダが出てこないんです〜」
「・・・・」

怪訝そうな上司。
「じゃがいもぱんのくせに〜；」
訴えるように言う私に　上司が言った。
「ポテトサラダパンって書いてあったか？」
「えぇと　じゃがいもぱんですっ！」

「・・・・・」「・・・・・」

じーっと上司、こっちを見て、
にやっと笑って仰った。

「なぁ　オニヨメ　
それは　ジャガイモを生地に練りこんだパンであって
ポテトサラダパンではないのではないのか？
ポテトサラダ入ってるなら　
ポテトサラダパンって書くだろ　普通」






納得orz

爆笑されながら、
ワタクシ、じゃがいもぱんを、
最後のひとかけまで完食しましたとさorz

ちょっと塩気きついけど　美味しかったです（ノー｀；